余すことなくいただきます!~宮城の郷土料理「おくずかけ」

住んでいる地域、生まれ育った地域に伝わる
郷土料理をご存知ですか?

その地域の特産物などを使って全国各地に
代々伝承されている郷土料理があります。

今回は、東北宮城の「おくずかけ」のご紹介です

「おくずかけ」とは、たくさんの野菜を使い、だし汁で煮込み
とろみをつけた汁物のことで、
宮城県南部を中心に、春秋の彼岸や、お盆の時期などに

食べられているものです。



「おくずかけ」の発祥は、
仙台市南部にある「大年寺」(だいねんじ)と言われています。

「大年寺」は、中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって
伝えられた黄檗宗(おおばくしゅう)という禅宗
の寺院。

隠元禅師が伝えたものの一つに
仏事や法要のあとにもてなされる精進料理の
普茶料理(ふちゃりょうり)があります。

「おくずかけ」は普茶料理を作る際に残った野菜を
細かく刻んで葛でとじ、
普茶料理の「雲片(うんぺん)」に似せて作ったもので、
修行僧が食べていたものだそう。

「雲片」とは、普茶料理の代表的な料理。油で炒めた野菜の葛煮です。


にんじんや大根の皮や根、葉っぱなど、
捨ててはもったいないという心や、

食材の栄養をまるごといただく
という知恵から食べられていたそうですよ!




その後、各地に広まる中で、
宮城県白石市で誕生した乾麺の「うーめん」



小さくて丸い「豆麩」が加わり現在の形になったようです。

動物性食材を使わない精進料理では、
麩は貴重なたんぱく源として広まったそう。

汁の中には、にんじんやごぼう、しいたけ、油揚げなど、
たくさんの具が入っていますが、
特に具の種類には決まりはないようです。

作る人や地域、季節によって様々な野菜が使われており、
宮城の郷土料理として、

姑から嫁へ、母から娘へ、代々伝えられる味。

宮城県の学校では給食にも登場するそうですよ。

葛には、夏に体を冷やさないように、
という思いやりも込められているとか。

体が温まる料理なので、仏事のとき以外にも
東北の寒い冬場には家庭料理として食べられているそうです。


郷土料理のその土地に根付いた歴史や背景を知ると、
より興味深くおいしくいただくことができますね。

皆さんの地域にはどんな郷土料理がありますか?

繋いでいかないと途絶えてしまう食文化。
ご家庭でも大事に伝えていけるといいですね^^


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