神様のパワーをいただく!鏡開きとは。
鏡開きとは、
お正月にお供えした鏡餅を下げていただく行事です。
無病息災を祈願してお供えした鏡餅を
お汁粉などにして感謝していただくこと。
古来から、お供えしたものをいただくと
神様のパワーをいただけると考えられていたようです。
では、どうして鏡餅をお供えするのでしょう?
日本では元来、新しい年になると
年神様(としがみさま)が各家庭にやってくると考えられており、
その年神様を迎える行事がお正月です。
年神様が迷わないよう、玄関には目印として門松やしめ飾りを飾ります。
こうして家に迎え入れた年神様の依り代(よりしろ)、
つまり居場所となるのが「鏡餅」。
そして、松の内(門松を飾っている期間)が終わり、
神様を送る意味で行われるのが「鏡開き」なのです。
鏡餅には、たくさんの神様のパワーが宿っていそうですね!
昔は「二十日正月」の20日に鏡開きを行っていましたが、
江戸時代から11日になったといわれています。
今でも、松の内が1月15日までとされる関西では、
15日もしくは20日に行う地域もあるようですよ。
鏡開きは包丁などで切り分けてはいけないとされています。
お供え物に、刃物を向けるようなことはしてはいけないため、
木槌などで割ります。
鏡割りともいわれていますが、「割る」も縁起が悪いとして
末広がりの「開く」を使い、鏡開きとなりました。
1年を元気に過ごせるよう願いを込める、
伝えていきたい行事ですね。
今ある生活に感謝し、11日にお汁粉を食べながら、
はるか昔に思いを馳せ、先人の知恵を学びましょう。
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