長い冬を乗り越える知恵!ご当地おにぎり紹介④~野沢菜漬の油炒めおにぎり(長野県)
小さなお子さまから大人まで、全国各地からご参加いただき、
みんなで一緒におにぎりを握るおにぎりキャラバンオンライン♪
おにぎりの思い出を話したり、食のクイズコーナーなど
たのしいコーナーがあります^^
その中の一つ、「ご当地おにぎりコーナー」では、
全国にいる認定講師が各地のご当地おにぎりを紹介しています!
第4回目は長野県生まれの認定講師・渡邉愛が
長野県の「野沢菜漬」を使った「野沢菜の油いためおにぎり」を紹介しました。
信州長野県といえば、そば、味噌、りんご、きのこ
きれいな水と冬の寒暖差を利用した寒天づくりなども有名です。
山に囲まれ、冬は雪がたくさん積もってとっても寒いところなので、
スキーも有名ですね。
自然豊かな信州長野県は、他にもさまざまな野菜・果実が栽培されています。
しかし、長く寒い冬の期間は野菜が採れないことから、
長い冬を越すため、また多くの収穫された野菜や果実を保存するために、
漬け物やシロップ、ジャム、山菜などの保存食作りが欠かせません。
長野の漬物で有名なのが、野沢菜漬け。
野沢菜漬には、浅漬と古漬(本漬)があります。
浅漬は収穫から2~3日で漬け込むもの。
古漬は、収穫した野沢菜を塩漬けして乳酸発酵を促進させ、
べっ甲色になるまで2~3週間漬け込んだもので、強い酸味が特徴的です。
野沢菜がとても長くてびっくり!
「野沢菜漬」は、今から約250年前の宝暦年間(1751~1763)に、
野沢温泉村健命寺の住職が京都・大阪に遊学した折に、
名産の「天王寺かぶ」の種を持ち帰り
栽培したことが始まりだと伝えられています。
その種を寺の畑に蒔いたところ、
かぶが小さく葉柄が大きい「天王寺かぶ」とは違うものが育ったとのこと。
野沢温泉は標高600メートル近く、積雪量の多い高地。
温暖な西国育ちの「天王寺かぶ」は突然変異を起こし、
「野沢菜」が誕生したそう。
このころは、「野沢菜」ではなく「かぶ菜」と呼ばれていました。
野沢温泉は江戸時代頃から湯治場として知られており、
大正時代にスキー場が開設されると、スキー客や湯治客の間で
「かぶ菜」のおいしさがが評判となり、
地名の野沢から「野沢菜」と呼ばれるようになったのだとか。
今回の「野沢菜の油炒めおにぎり」は、
塩抜きした野沢菜漬をごま油で炒め、醤油と酒と砂糖で味付けしたものを
具材にしました。
野沢菜の油炒めは、おやきの具にすることもできます。
おつまみにもごはんのお供にも最高なんですよ!
★ご当地おにぎりコーナー担当:あかぱんこと渡邉愛さん(認定講師)より
皆さん、今日は参加くださりありがとうございました。
今回もお子さんたちが真剣におにぎりを握る姿に癒され、
大人の方のおにぎりは、挑戦してみたい具材のオンパレードでした!
私からは、漬け物王国・長野県の名産「野沢菜」を使った
「野沢菜の油炒めおにぎり」を紹介しました^^
皆さんも野沢菜を見つけたら、ぜひ作ってみてくださいね!
※浅漬けは少し苦く塩辛いので、
べっこう色の古漬けが味わい深くオススメです♪
浅漬けと古漬け、どちらのおにぎりもおいしそう!
食べ比べてみたくなりますね♪^^
その土地の風土によってうまれる郷土食や特産物。
長く愛される理由もまたその土地ならでは。
次の世代へも大事に繋ぎたい食文化ですね。
認定講師の橘木でした。
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