料理を一緒にする「同じ釜のめし効果」とは?
「同じ釜のめしを食う」ということわざがあります。
同じ釜で炊いた飯を食べることから一緒に生活をしていなくても、同じ職場で働くなどして、苦楽を共にした間柄に用いる。~故事ことわざ辞典より抜粋~
長年料理教室を開催している中で、確かに感じている「同じ釜のめし効果。」
今日はこれについて書いてみたいと思います!
私たちにとっての同じ釜のめし=準備から料理、食べ終わった後の片付けまで含むイメージ。だからこそ感じることも多くあるなと思っています。
「料理をすること」自体にもすごくいい効果がたくさんあるなと感じるこの頃です。
同じ釜のめし効果をざっとまとめると以下の4つの要素があると感じていて・・・
・同じものを食べて消化する繋がり
・「おいしいね」の共有
・達成感を感じられる
・協力しあうチームワークが生まれる
それぞれのことを書いていきますと、
まず同じ釜のめしを食べると同じ食べ物が体に入って通っていくという共通なことが体上で起こります。それが積み重なると細胞が近くなるような体感が実はあります。これは長年一緒に過ごしているスタッフや生徒さんとの間に深く感じているところ。
「おいしいねの共有」これについては、
おいしいと思わず「おいしい!」と口から素で出る。それを共有することでその人の素の状態を見ることができる。すごく深入りして話さなくても自然な状態でいられるのは食卓ならではのことだと思います。
食卓がたのしくない時間になっている場合、失っているものが多いのではないかとも思います。食卓での小言が多すぎていないか確認してほしいと講演などでもよくお話させていただいています。小さいお子さんがいたりするとついつい小言劇場で時間が終わってしまったりしますので、注意したいことでもあります。
年始に私たちは料理教室でよかったんだという記事を書きましたが、「料理をつくること」を共有していくと、
「一緒につくった達成感」や「協力しあうチームワークが生まれる」こんな効果があります。料理を一緒につくることについては別途もっと詳しく書きたいと思います。
私たちがお届けしている料理教室の時間は、丁寧に、じっくり、その時の旬をつかって、みんなでつくる時間。それは今減りつつある時間でもあると感じていて、
スマホを見ている時間がどの世代もすごく増えている中で、時間の使い方としては逆になりますね。
「同じ釜のめしを食べること」+「料理を一緒につくること」=私たちの感じる同じ釜のめし効果。
体のためによりよい食生活のためにという意味に加えて、これについてもっと届けていけるよう努力していきたいなと思います。
日々たくさんのご依頼をいただき、たのしい仕事、させていただいて本当にしあわせだなとも感じています。食の仕事にはしあわせが何て多いんだろう。
今日も福島県×おにぎり協会の企画にておにぎりレクチャーをさせていただきました。おいしくたのしい時間でした♪
またいろんなことを書いていければと思います♡
代表の菅野のなでした!