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おにぎりから伝わる気持ち~「私とおにぎりの思い出⑨」

おにぎりから伝わる気持ち

私は幼い頃から、母のおにぎりを食べるのがたのしみだった。

家族と車で出かける時・朝早く出かける時
パパッとご飯を食べて出かける時があると、
母特製おにぎりが用意されていた。

食べ飽きないように、具は2,3種類用意してくれて、
私の成長に伴いおにぎりの大きさも少しずつ大きくなっていった。

私が出産で陣痛が始まった時にも、
「出産は体力勝負だからね!」
と一口サイズのおにぎりをいくつか用意してくれた。

そっと私の近くに差し出されたおにぎりを見た時、
言葉とはまた違う安心感を感じて、
初めての出産で緊張していた気持ちが少し落ち着いたことを
覚えている。

手作りおにぎりには、語らなくても気持ちを伝えてくれるパワーが
詰まっている。

私自身が母親になってからは、
母にしてもらったことに感謝の気持ちがたくさん溢れてくる。

幼い頃は当たり前のように目の前に出てきたおにぎり、

でもそれは母が家族よりも早く起きてご飯を炊いて握ってくれて
いたこと、
時間がないからと言いながら一手間加えて握ってくれていたこと。

今では、私の子どもたちもおにぎりが大好き。

特に、「おにぎりキャラバン」に参加してからは、
積極的におにぎりを作って、家族の分も用意してくれる。
具は好きなものを組み合わせて独自のおにぎりを作ってたのしんでいる。

先日は、子どもたちと私の母も一緒にみんなでおにぎりを作る機会があり、
3世代でおにぎり作りをたのしんだ。

そして、孫が作るいびつなおにぎりを嬉しそうに食べる母を見て、
私もしあわせな気持ちになった。

おにぎりには沢山の魅力がある。

これからも、私が母に作ってもらっていたように、
子どもたちにおにぎりに愛情やメッセージを込めて作っていきたいと思う。

 

認定講師・内藤麻理子(Instagramはこちら♪)


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