感謝の気持ちがそのまま名前に!ご当地おにぎり紹介➄~いただき(鳥取県)
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みんなでワイワイおにぎりを握るおにぎりキャラバンオンライン♪
おにぎりの思い出に、みんなでしみじみしたり、笑ったり。
食のクイズコーナーでは、大人も真剣!^^
たのしいコーナーの一つに、「ご当地おにぎりコーナー」があります。
全国にいる認定講師が各地のご当地おにぎりを紹介していますよ!
第5回目は、鳥取県在住の認定講師・中山愛が
鳥取県の「いただき」を紹介しました。
〇「いただき」のはじまり
鳥取と言えば、鳥取砂丘と言われる方が多いのですが、
砂丘は東の端にあります。
西側には、大山鶏で有名な大山という山があり、
温泉やイカ、カニやマグロで有名な漁港がある場所です。
「いただき」はこの西側の地域で発展したものです。
鳥取県西部に位置する弓ヶ浜(ゆみがはま)半島。
この地で、明治中期頃から親しまれてきた田舎飯が「いただき」です。
言い伝えによると、弓ヶ浜半島(境港市)にあるお寺の住職が
行き来があった福井県のお寺から、
精進料理として出された「油揚げ」を持ち帰り、
お米や野菜と一緒に炊いたのが始まりと言われています。
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大きな三角形油揚げの中に、生米と自宅にある野菜や具材を詰めて炊き込んだ
「いただき」は、手軽に作ることができ、持ち運ぶにもよく、
そして満足感もあるということで、漁師や農家の人々のお弁当として
発展していったそう。
今でも、年齢問わず多くの人に親しまれています。
一見みるとおいなりさんに見えるのですが、実は、全く別物!
おいなりさんは、しっかり味がついた油揚げに、すし飯を詰めますが、
「いただき」は味がついていない油揚げを開いて、
牛蒡や人参を混ぜた生米を詰めます。
お鍋に入れ、出汁や醤油、砂糖を入れて、蓋をして炊き上げて完成です。
炊飯器で炊く事も出来ますよ。
〇「いただき」の名前の由来
昔は、特別な行事に家庭で振舞われていました。
当時はお米が大変貴重な時代です。「貰う」ではなく「いただく」という
感謝の気持ちがそのままこの「いただき」という名前になったとか。
また、三角形の尖ったところが、伯耆富士(ほうきふじ)と言われる
美しい山、「大山(だいせん)」の頂きに似ているとされ
「いただき」という名前がついたという説もあります。
〇ふるさとの味「いただき」
昔はお米がとても貴重だった為、少量のお米でお腹一杯になるようにと
たくさんの具材を入れ工夫されました。
今では、ごぼう・人参が定番となり、
他には干し椎茸、レンコン、あご(飛び魚)のちくわなどを細かく刻み、
生米に混ぜています。
各家庭によって具材は変わり、家庭の味「おふくろの味」となっています。
★ご当地おにぎりコーナー担当:愛さん(認定講師)より
おにぎりキャラバンでみなさんとご一緒出来て嬉しかったです。
皆さんのおにぎりは、心がこもっていてとても美味しそうでした。
一緒に握ると楽しさや優しさが加わりますね。まさにご馳走です!
名前の由来である大山(だいせん)の「いただき」、
そして感謝して食べる心の「いただき」、
鳥取県で大切に受け継がれているおいしさを
お伝え出来て嬉しかったです。
「いただき」は、どの形の油揚げでもできますよ♪
ぜひ作ってみて下さいね。
また皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています!
地域の皆さまが込めた思いを知って、
ますます「いただき」が食べたくなりますね^^
その土地の大切なものを繋ぐ郷土食。
人々の思いと共に次の世代へも繋いでいきたいですね。
認定講師の橘木でした。
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