お隣さんからのおにぎり~「私とおにぎりの思い出②」

 

お隣さんからのおにぎり

「ただいまー!遅くなってごめんね!」

まだ仕事中の母が合間に家に戻ってきた。
玄関先で袋を受け取ると、
ずっしりと重たくて、なんとなくあったかい。

「ありがとう!」
仕事に戻る母を見送って
袋を覗きながら、リビングに戻る。

中には大きなアルミホイルのかたまりがいくつか。
「おにぎりだ♪」

まるくて、海苔が全面に巻いてあって、
ほかほかごはんのおかげでしっとり馴染んでる。

両手でしっかりもたなきゃ
いけないくらい大きいおにぎり。

「あー!おいしい!!」

パクっと頬張ると、にこにこが止まらない。
大きめにほぐしてある鮭もたまらない!


私のおにぎりの思い出は、
母でも親戚でもなく、
顔も見たこともない
家の隣の居酒屋のおかみさんのおにぎりです。

その頃、母の会社の裏のマンションに
住んでいたこともあり

夜中の業務の対応なども担っていた母は、
とにかくずっと働いていました。

そんな中、たまに母が
持って帰ってくるのがおにぎりでした。

母の勤める会社の人たちが
常連になっていた居酒屋さん。

仕事の付き合いで母も行くことがあり、
そんな時におかみさんが、家で待つ
兄や私を気遣って握ってくれるのです。

あったかくて大きなおにぎりは、
私をしあわせな気持ちにしてくれました。

食べ終わっても、お布団に入っても
おにぎりを届けてくれた母は
まだまだ帰らないけれど、
不思議とさみしさも不安もありません。

大きくまるく握られたおにぎりと
急いで届けてくれる母の姿に、
そこに込められた愛情を感じられたからだと思います。

そこからずーっと、私の憧れは
大きなまるいおにぎり!

今は三角しか握れないけれど、
いつかきっと握れるようになりたいです♪

認定講師・加藤明子(Instagramはこちら♪)

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