「食を通した場」づくりについて考察する。
料理教室を開講すること14年目になります。
今は武蔵小杉の提携キッチンを本校として、
認定講師も70名くらい。それぞれが開講したり、
イベントに参加したり、一緒にプロジェクト運営したり
様々「食への貢献」に向かって活動を共にしています。
たくさんの料理教室やイベント、食プロジェクトを運営する中で
時々ミラクルとしかいいようのない一体感が生まれることがあります。
ミラクルと書いてしまうと怪しげですが、
世界にスローフードを普及させた尊敬するアメリカのアリスウォーターさんも、基調講演でこんなことを話しています。
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食を通じた協働作業(Collaboration)のなかで人々は真のチームワークや助け合いを育んでいく。そこではそれぞれに得意不得意があるという個性のもとでみんなに役割があって尊重しあえるのです。違いがあるからこそ、互いの長所に頼ることができます。このような助け合いや活かし合いのもとで、ひとりの力は小さくても大きな活力が生まれる。
菜園や農場で収穫したものをシェアすること。与える人も受ける人も気持ちが満たされ、プラスの影響を受けます。感謝の心を通じて、密接なつながりが持てるのです。温かい交流のなかで恵みをほかの人と分かち合い、社会や国家に繁栄や成功がもたらされる。
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私も、何か温かく、居心地のいい、ここに居てよかったと思える、
それぞれがふわっとしあわせを味わえるような場になることがあると感じています。
それは講師も参加者も一緒になって、
全体で醸すチームワークのような温かい何か・・・
教室やイベントへの準備はできる限りしっかりと行っているけど、
毎回訪れるわけでは今のところない。
「食を真ん中に置いた時」に「何かが反応して」
毎回ではないけど現れる素敵で温かな時間。
今年はもっとこれを考察していきたいなと思っています。
どうしたらそのような場になるのか?
何か起因している要があるならどこなのか?
少し率を上げたりはできるのか?
偶発しているものを解析したら消えてしまいそうで
怖い気もしましたが・・・笑
「食を通した温かな場づくり」といってしまえば
簡単すぎる言葉の中にあるものを
もう少し拾い上げて角度を変えて眺めてみたい。
「食」ではない場づくりにもお役に立つかもしれない?!と思いつつです。
今年のテーマのひとつとして取り組んでみようと思います。