私のおにぎりの思い出～「私とおにぎりの思い出⑤」

私のおにぎりの思い出

私が「おにぎり」と聞いて思い浮かぶのは今年の自粛期間です。

あまりにも突然の休校決定。
しかも家から出られない。
母として前代未聞の大ピンチ！

家で静かに遊んでいられない元気いっぱいの
小学生の子どもたちを前に正直

「これは困ったな」と。

そのとき目にしたワクワクワークの
「おにぎりキャラバンオンライン」

親子３人で参加しようと予約。
「何か予定を入れなきゃ！」と必死でした。

それまでおにぎりをあまりつくらなかった我が家は
おにぎりを作ることがとても新鮮！

親子３人でキッチンで話をしながらおにぎりを握るのは
とてもたのしい時間でつい盛り上がりすぎてしまうことも。

自粛期間の3ヵ月、
おにぎりキャラバンが
私たちの生活を素敵な親子時間に替えてくれました。

その中でも一番印象に残っているのは
娘の誕生日に参加したときのこと。

いつものように楽しく参加して
片付けようとした娘のお皿のおにぎりが
１つ残っていました。

私が「食べなかったの？」と聞くと
娘は「いつもありがとう」と言って

そのおにぎりを差出してくれました。

小さな手で一生懸命握ってくれたおにぎり。

「何回か作ったから上手にできるようになったよ」と。

参加したばかりのころは
手が米粒だらけだったもんね。

三角の形にもなってるし、
手にもついてないね。

そのことよりも私は
誕生日に感謝の気持ちを添えておにぎりを渡してくれた
娘の気持ちがこの上なく嬉しかったです。

「いつもありがとう」と言いたいのは私の方なのに…

小さな手で何を思って握ってくれたのだろう。
それを考えると涙を堪えておにぎりを受け取るのが
精一杯でした。

優しさがいっぱい詰まったおにぎり。
7年前のあの日を思い出しながら味わっていただきました。

来年の誕生日はどこかに出かけられると良いな。
そのときは私から「ありがとう」を伝えようと思います。

認定講師・坂本佐知子（Instagramはこちら♪）