黒色は光を吸収し、光の刺激を抑制する色です。
一眼レフのカメラなども、
カメラに光が反射せぬよう黒色です。
黒ごまや、ひじき、海藻、昆布、そば、こんにゃく、のりなど、
色素の濃い食べ物は、抗酸化力が強く、体を温める作用があります。
黒い色の食べ物は身体に良いと言われ、刺激から体を守り、気持ちを落ち着かさせてくれます。
西洋では悲しみを隠す色と考えられていました。
喪服なども黒ですね。
黒色は刺激などから保護する色でもあり、傷つきやすくなっている時、
しばらく世間から距離をおきたいときなどに、着用します。
威厳と力を与える色でもあり、
黒魔術など、邪悪な力を呼び起こす象徴とされたり、
黒猫が通ると不吉、といった迷信等ネガティブな意味あいでとらえられる色でもあります。
また、十代・二十代の若い頃に一時黒色を好み、
子供と大人の境界を通過しようとすることがあるといわれています。
振り返ると、黒を多く好んで着ていた若い日がありませんか?
「日本書紀」では黒色は天上界に属する色とされ、
古来中国でも、「天地玄黄」といって、天で最も尊い色は黒とされていました。
(地では黄色です。黄色のときに触れましたね。)
いずれも尊い色としてとらえているようです。
絵は、暗闇からできる道をイメージして書きました。
最も暗い中から生まれる希望はまた格別ですね。
暗くならないと見えないこともあって、
真っ暗も悪いことだらけでもないと思います。
次回はオレンジ色です。
posted by at 2009/03/09 nona